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大川家具とは
トータルインテリア産地「大川」は、480年余の歴史と伝統を持ち、日本有数の家具生産高を誇る木工の産地です。
箱物(チェスト類)、棚物(食器棚類)を得意とする一方で代々伝わってきた繊細な職人の技が織り成す指物も産地が誇る伝統工芸です。
大川は、その歴史の中で日本の家具生産の先駆的な役割をはたしてきました。
大川家具の歴史はさかのぼること約480年前。
室町幕府十二代将軍・足利義晴の家臣、榎津遠江守の弟として生まれた榎津久米之介が、家臣に商工を営ませたことに始まると言われています。
中興の祖となったのが、江戸時代後期の田ノ上嘉作。
嘉作は、釘を使わず、木に穴や切り込みを入れ組み合わせた榎津指物を作りました。
以後、田ノ上一門の名工が時代にあった新しい技術を習得し、今日の大川家具の礎を築きます。
明治時代初期になると、大川独特のデザインや機能を持った榎津箪笥が登場。
当時、「木挽きによる製材」「金具製造」「塗装技術」「木工職」の4つ技術をもった職人が分担で作業を行い、1つの作品を完成させていました。
この頃から、分業による技術の発展のため住人の4分の1が木工業に従事し、家具の産地として町が形成されていきます。
※2017年9月現在
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